余香祭は
毎年10月29日に北野天満宮で開催される
秋の祭儀です。
この祭儀は
菅原道真公の故事に由来しています。
道真公は右大臣から大宰府に左遷されてしまうのですが
左遷される前年に、醍醐天皇の清涼殿に於ける「重陽の宴」に召され
その時道真公が詠んだ詩を気に入った帝は
道真公に着衣を授けられました。
その在りし日のことを詠ったのが
「去年の今夜 清涼に侍す 秋思の 詩篇 独り腸を断つ
恩賜の御衣 今 茲に在り 捧持して 毎日 余香を拝す」
という有名な詩ですが
余香祭はこの詩に因んでいます。
余香祭では、全国から集められた献詠を厳選する、披講式が行われます。
京都ならではというか
京都にしっくり来るお祭りですね。
余香祭の時拝殿の中には
一般参拝者は入れないそうですが
外から声を聞いたり
余香祭の雰囲気を味わうには十分ということです。
余香祭は
午後2時から約50分間於本殿で行われます。
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